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  • 道内でも1番いい?世界の農業を見た男が選んだ豊浦の就農支援制度とは

Tree & Berry Village 代表 渡辺博之さん

「世界を旅する中で、日本に帰ってきたらシンプルな暮らしでいいかな、そう思いました」と語る男性。
そんな彼が帰国して選んだのは豊浦で新規就農するという道。豊浦のどんな魅力に彼は惹かれたのだろうか。

道内屈指の就農条件

約20年間サラリーマンをしたのちに縁があって、約2年間世界を旅して回った。旅をする中でたくさんの景色を見たり、いろいろな場所に行きながら、世界でも農業をしていた。

「南米ではジャガイモ・タイではパクチーの栽培を手伝ってきましたね」

そんな世界の農業に触れて、帰国してからはシンプルな暮らしをしようと就農を心に決めていた。

「北海道内、道外いろいろと探しました、なければ海外でもいいなと思っていました」

と語る渡辺さん。帰国してすぐにいちごを育てたいと決まってはいたものの、どこでやるのか決まっていない状態だったため、いろいろな情報を集めた。

そんな中で、豊浦は新規就農への経済的支援や「第三者継承」と言って後継者がいない農家のために自分の農業を継承する制度が手厚く、道内でも1番良いと思える就農の条件だった。

しかし、制度や経済的支援が手厚いが、決め手はそこではなかった。
「豊浦が農業を通して本気で町を活性化させたいのだと伝わった」と他の地域にはない豊浦の熱い想いが伝わり、だったらお手伝いをさせてほしいと、豊浦で農業をしていくことを決めた。

継承したい豊浦の魅力

第三者継承の制度を使い豊浦の役場の人に紹介してもらったのが、この大岸(地域)でいちご農園を営んでいた、当時87~88歳の親方だった。
話を聞くと親方は40年間培ってきた技術や土地を誰にも継承せずに農業を辞めようとしていたらしい。「もったいない話ですよね」と渡辺さんが当時を振り返った。

第三者継承の制度を使って、 ぜひ私に親方の技術や土地を引き継がせてほしいと、自分の気持ちを素直に伝えたら親方も「老体に鞭打って頑張ってみようか」と今まで培った技術を教えてくれた。

「豊浦には山・畑・海がある」

と語る渡辺さん。「山では登山ができ、畑ではこだわりの食材を育てられて、海には四季折々のおいしい魚が釣れる」中でもサケがおいしく、新鮮なサケをさばいて「ちゃんちゃん焼き」にして北海道を感じたり、新鮮な「いくら丼」は絶品なんだとか。

自然に囲まれているから、作業で疲れた時は山や海に行ってリフレッシュするのがたまらなく気持ちよくて、そんな自然豊かな町並みも豊浦の魅力の1つだ。

これから豊浦で農業したいと思っている人も、そうでない人も「まずは五感で感じてほしい」と語る。現在、豊浦では農業体験や移住体験ができるので、まずは豊浦の地に来て実際に農業を体験してみるのが良い。どのような体験ができるのかたずねると「都会にはない本当に新鮮ないい体験ができます」と噛みしめるように語る。百聞は一見にしかずとは、まさにこのことかもしれない。

新規就農に相性のいい、いちご

「いちごは小さな土地でもできる」

大規模農業が主体の北海道だが、土地が大きければもちろん農地代もかかるし、大きな農業機械も必要になってくる。それに比べていちごは小さな土地で栽培することができる。そうすることによって大規模農業に比べて農業機械や肥料代など抑えることができ、必要以上の経費を抑えて経営していくことができる。

確かに就農する上でおいしい食材を作るのも、もちろん大事だが、これから新規就農したい人は自分がどのような土地で、どのような農業をすることができるのか、考える必要があるなと感じた。

優しい豊浦

最後に豊浦の人はどんな人なのかたずねると

「豊浦の人はみんな優しい」

と話す渡辺さん。実際に移住して来て、町の消防団やスキーの集まりに呼んでもらい、可愛がってもらえるそうだ。「本当に人が温かく、良くしてもらっているので、これから5年10年とかかるかもしれないけど豊浦に恩返しをしていきたいですね」

世界を旅した渡辺さんが、豊浦の地で農業を始めることを選んだ理由が少しだけ分かった気がした。